公益社団法人 させぼ夢大学 公式ホームページ

ご挨拶

公益社団法人させぼ夢大学理事長 古 賀 良 一 

 陽春の候、野も山も若草にもえて、すっかり春らしくよい季節となりました。そのようなよき日に、多数の受講生の皆様方をお迎えし、第34期のスタートを切れますことは、大変有難く心より感謝申し上げます。
 お陰様でこの夢大学、早いもので、令和7年度で34年目を迎えることができました。昭和から平成へと年号が変わった頃から、生涯学習という概念が問われ始め、物の豊かさから心の豊かさが問われる大きな流れの中、平成4年「させぼ・ふるさと夢大学」として創立されました。自ら考え、自ら行う地域づくりを趣旨としたふるさと創生事業の基本理念のもと、自分の暮らしを拓き、自分づくりを行うための講演会等を開催し、更に文化活動を通じて地域社会の活性化を図り、コミュニティーの輪を広げることを目的として創立されました。
創立当時は、西日本には、広島県、福岡県等の十数か所に、この講演会形式の生涯学習大学があり、実務者会議を持ち回りで、情報交換等盛んに行われていました。ただ、それぞれに高齢化が進み、報償費・交通費等の高騰により、今では佐世保を含む数か所だけを残すのみとなっています。
私ども夢大学でも、令和元年度以降、世界的に蔓延したコロナ禍の中で、休講することはなかったものの、昼夜の2回の講演会に分ける等、ここ3・4年は大変な苦労の連続でありました。どうにかコロナも収束し、ほぼ前例どおりの開催に戻すことができましたが、コロナ禍以来、すべてが様変わりしてしまいました。バス運転手の不足等により、バスの便数が激減したことで、会場までのアクセス問題等、今一度考え直さねばならない時代になったのではと考えています。
 加えて、永年お世話になっていますアルカスSASEBOからの情報で、大規模なリニューアルの時期が直近に迫っているとのこと。適当な会場はどこか、市の体育館を使うのか、小規模な会場にするのか、工期の間お休みするのか。その場合、又立ち上げても会員の大幅減が考えられ、講師料等採算がとれる状況ではなくなる等々、様々な悩み事で試行錯誤の状態です。我々も、最善のよき今後の在り方を模索してまいります。
 本年の干支は、「巳」。巳年は、力を蓄えていたものが芽を出す「起点の年」とか。脱皮する特性と併せ、再生と誕生を意味する年と言われています。私ども夢大学も、この巳年の年をポジティブに捉え、前進しようと考えているところです。
 人の世のつながりが、地球規模で希薄になっています。まずは、地域に住む我々一人一人が、夢大学が目指す趣旨「自分づくり、人づくり、地域づくり」のために、頑張らねばと考えています。
 開講歓迎のご挨拶が、お願い事になってしまいましたが、胸中を察していただき、今後とも変わらずのお知恵とご協力をお願いするとともに、皆様方のご健勝、ご多幸を心よりお祈りし、歓迎のご挨拶といたします。

令和7年4月