公益社団法人 させぼ夢大学 公式ホームページ

ご挨拶

公益社団法人させぼ夢大学理事長 古 賀 良 一 

 桜前線がアッという間に北上し、新緑が目にまぶしい素晴らしい季節になりました。
 今期めでたくご入学されました、2000名の会員の皆様方を心より歓迎申し上げます。本当におめでとうございます。

 ご存じのようにコロナ感染症問題で4年振りの開講式になりましたが、田中英隆副市長様をはじめとしたご来賓をお迎えし、静かなうちにも無事終了することができました。さらに、興梠一郎様のご講演で、「させぼ夢大学」の第32期のスタートが盛大に行われましたことは、主催者として大変有難く、会員の皆様、関係の皆様に厚く感謝申し上げる次第です。この1年間どうぞよろしくお願いいたします。

 さて、収束の兆しは見えるものの、第8波が予想され、まだまだ不透明なコロナ感染症が続く中、しかも2000名近くの受講生が一同に会し密になることから、「させぼ夢大学」でも完全に収束するまでは、会場では原則マスク着用を続けることとしています。受付にも今までどおり検温機・消毒器を設置していますので、気になられる方はどうぞご利用ください。今後のコロナ感染症対策は、自己責任ということですが、しばらくはそのための対策を続けてまいりますので、ご協力をよろしくお願いします。
 このコロナ感染症問題は、人と人とのつながりや地域社会の生活様式や働き方、教育の在り方や社会通念まで大きく様変わりをさせてしまいました。アフターコロナとかウィズコロナとか言いますが、私たちはこのコロナから何を学び、それを今後どう生かしていくのか、地域社会や人間社会の知恵を結集する絶好のチャンスととらえたいものです。

 さて、平成4年度に「させぼ・ふるさと夢大学」として発足しました、「させぼ夢大学」も早いもので本年度32年目を迎えることができました。
 そこで、設立当時の思いを開講式にあたり、改めて紹介させていただきます。
 趣旨には、文化とはその生活の中から生まれてくるものであり、文化を生み育てるためには、それを育む土壌づくり、人づくりが必要であると記してあります。よって、佐世保ならではの文化づくりを進めるために、「させぼ・ふるさと夢大学」を開講するとあります。
 また、目的としては、
・各界の一流の方々の講演を聞き、そして芸能にふれ、有意義な人生を創造する。
・文化を通じてコミュニケーションを深める。
・地球時代の情報を吸収し、日本のそして世界の「させぼ」を考える。
などが挙げられています。

 しかしながら、そういう思いとは裏腹に、国内外で頻発する凶悪事件、殺人事件の数々。そして、執着がつかないロシアのウクライナ侵攻問題や中国・台湾の問題など、世界は大国のリーダーたちの一挙一動に振り回されている状況です。加えて地球規模で起きる天候異変等の様々なニュースを聞くたびに、何が正しくて何が間違っているのか世の中は知らないことであふれています。

 こういう時代だからこそ、この「させぼ夢大学」であらゆるジャンルの講師からしっかり学び直し、判断力を身につけ、人のため、地域のため、そして自分自身の確認としてまずは自分創りをしていくことが、「させぼ夢大学」の学生として求められていると確信するものです。
(人は限りある時間(とき)の中で人生を過ごす。しかし「学ぶ」「考える」という楽しみを知ることで無限大に拡がっていく。それがあなたの夢大学)というキャッチコピーがあります。
 この「させぼ夢大学」を自分創りに活用され、次世代に日本のよき文化・歴史をつなぐべき地域のリーダーとしてそれぞれの立場でのご活躍をお祈りするとともに、皆様のご健勝・ご多幸を心より願いまして歓迎のご挨拶といたします。

令和5年5月1日