公益社団法人 させぼ夢大学 公式ホームページ

九十分の知的興奮の体験

公益社団法人させぼ夢大学理事長 近 藤 正 人 

 させぼ夢大学は、県北の皆様方の熱い生涯学習の意欲に支えられ26年目を迎えました。平成4年、佐世保市のふるさと創生事業の一環として創立し、3年間の行政支援を得、4年目から独立、平成25年10月には、全国の市民大学に先駆けて公益法人格を取得し、改めて、公益社団法人させぼ夢大学へと発展して参りました。  したたかに、しなやかに今の時代を生きるために、夢大学が目指す「自分づくり」こそが私達一人一人の生活の中に、夢と潤いをもたらす大きな要素だと思います。確かに「自分づくり」は個人的な体験に属します。しかしそれを通じて、充実した人生を送る事が出来ることを身を以て周囲に示すことは、大きな社会的価値になり得ます。  創立二十六年目を迎えたさせぼ夢大学は、今年度も、定員数、二千人を遙かに超える二千九百人を超すご応募を頂きました。皆様方の力強いお支えが、今日のさせぼ夢大学の発展へと繋がっています。 「学ぶという営み」とは、中央教育審議会の言葉を借りれば、「自分探しの旅を扶ける営み」であるとも言います。 それは、ただ単に、あてもなく旅をするのではないと考えます。人はそれぞれ夢や希望をもち、自分の欲する世界を求め、自己実現を求めて努力します。人は人生という旅の途中で多くのことを体験し、多くの他人や物と関わり、学ぶことができます。  親に学び、教師に学び、地域の人々に学び、社会に学ぶなど、学びの場は数多く存在します。 学ぶというのは人の感性を磨くことでもありましょう。知識や技術を享受するだけではなく、感激、感動といった刺激を受けていく中で、いかに感性に触れ、自分自身の適性や能力をひきのばしていくか、ということだと考えます。「一水四見」と言う言葉があるように、同じ水を見た時、そこに四人居れば四人ともそれぞれが水に感じる思いは違うはずであります。人の心を動かす言葉の偉大さ、あとはこれを受け止める人の心のありようでも違うでしょうが、その根底をなすのは、言葉の心に素早く反応する感性と、木の葉のそよぎにも自然の移ろいを見て取る感動があるかどうかでありましょう。感動なしには人生はあり得ません。  今、夢大学は、多くの市民の皆さんに愛され、育まれ、そして支えられ成長してきました。そして各人がそれぞれの価値観を持って自他を評価し、社会もそれを認める、いわば「多様な価値を評価する社会」が生まれつつあるのではないでしょうか。 自由意志による「自分づくり」こそ明日のコミュニテイづくりの基本的理念になるだろうと思います。 「九十分の知的興奮の体験」。 それはきっと私達の生活への良い指針となるでありましょう。   日本を代表する、十人の講師の講話の中から、高邁なる精神を体現された人物に接することによって、私達はその人間性、見識等にふれ、又そのような先人の偉業を知る機会を多く求めることによって、私達が到底経験できない人生哲学、共感と感動を共有し、私たちの生活の中に、叉地域社会に活かしていくことが肝要だと思います。  させぼ夢大学は、今や、国内有数の市民大学へと成長することが出来ました。これも偏に、関係各位のご指導ご協力、そして市民の皆様方の力強いお支えがあればこそであります。どうぞこの夢大学で学んだことを生活に生かし、時間と空間を越えた新しいライフスタイルを構築して頂きたいと願っています。